小屋入りしたわけだが、いつになく浮かれている。
たぶん、作ったものが気に入っているからだ。
こういうことを書くとまたいつもの懐古主義みたいなんだが、『エクストリーム・シチュエーションコメディ』を発明したときと近い感覚。しかもそれを今回の公演で、今のこの座組で発明できたことは、少なくともおれにとって本当に大きなことなのだ。
インディーズでものを作る以上、そこには一定のアンダーグラウンド性が必要だと思う。もちろんいわゆる「アングラ芝居」を指しているのではなく(もはや白塗り・耽美は"形式"だし"ポップ"で"セルアウト"だよねとも思う)、実験精神とオリジナリティの在り方の話だ。これは精神論ではない、もっと切実な要請だ。資本や情宣ではメジャー(『商業』という言葉は嫌いだ)に太刀打ちできないのだから、当然それに代わる「生存戦略」がなければならない、というだけの話だ。その知恵と思想がないのならそれはインディーでなく、ただのマイナーだ。
思想だの戦略だの、そんな面倒くさいことを言いつつも、まあ大前提は劇場でウケるコメディを作ること。それはそうなんだけど、おれはウチの最大の武器はその「哲学」の部分だと思うのだ。
「もっとストレートに、シンプルにコメディをやっても良いのではないか」という疑問はいつも付きまとうけど、やっぱりおれはこういう"変な"コメディが作りたい。"変"だけど、"変"ゆえにウケるコメディが作りたい。
作りたいし、たぶんコッチの方がウケる。
前衛というより前傾。
誰もが楽しめる、誰も観たことがないコメディ。
『エクストリーム〜』『七人の語らい/ワイフ・ゴーズ・オン』に続く、コメディ残虐解体ショー。伏線と回収の、終わりなき快楽無間地獄花弁大回転。
伏線回収というドラッグをキメつつ、会議コメディという4つ打ちビートでブチ上げる、レイブパーティーの名は『そして怒濤の伏線回収』。
でも大丈夫、中毒性はないから、たぶん。
いよいよ15日より、場所はわれわれのラボにしてアジト、新宿シアター・ミラクルにて。
お待ちしております。
いよいよ明日開幕ですね!
ナイゲン、コメフェス以上の
淺越氏の饒舌かつ理論的?理屈屁理屈?
魂の淺越感を!!!♪
楽しみにしてます☆